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土屋鞄のLファスナー革財布を愛でている【1年経過レビュー】

土屋鞄のLファスナー革財布を愛でている【1年経過レビュー】

2024年の1月に、唐突に「革財布を育てたい!」という衝動に駆られて土屋鞄のLファスナーの財布を買った。

いくつか探しているなかで、土屋鞄のこちらのLファスナーの特集サイトを見て、スタッフが愛用している財布のエイジング感がめちゃくちゃかっこよくて一目惚れしてしまった。テッカテカのツルッツルで、「使えば使うほど味が出てよくなる」という革製品の醍醐味が凝縮されたような愛用品がずらりと並んで、かなりよかった。

小さい財布、という点も大きい。

以前も、少し大きめの革の長財布を使っていたが、キャッシュレス決済全盛のこの時代にボリューミーな革財布は too much すぎる気がして、いわゆる「Lファスナー」と呼ばれるコンパクトでミニマルな財布をチョイスした。

リュックの中で、我が物顔でどしーんと鎮座しているデカい財布を見る度、「なんでこんなデカい財布を使ってるんだ...?」という疑問が湧いていたので、できるだけ小さい財布がよかった。

ファスナーがL字形に開くので、「Lファスナー」呼ばれているそう。コインが収納できる仕切りがあり、あとはカード5枚と紙幣が10枚くらい収納できるだけの最低限の仕様。でも、普段クレジットカードと免許証、キャッシュカードくらいしか持ち運ばない自分にとってはこれくらいがちょうどいい。

革製品を少しずつ育てるのも好きだ。子どもの頃は、少年野球で使っていたグローブを丁寧に手入れしていたし、大学生のときに初めて買ったダナーのブーツもしっかりとメンテナンスしながら履いていた。

「革製品をメンテナンスする」という、生きるのにまったく必要のない活動。それが、どうしようもなく贅沢に感じられて好きなのである。これが娯楽。これが大人の余裕。

メンテナンスには、ネットで買ったメンテナンスセットを適当に使っている。ブラシとオイルとやわらかい布であればだいたいなんでもいい。このセットを使って、1〜2ヶ月に1度くらい、思いついたタイミングで夜な夜な手入れをしている。財布自体がコンパクトなので、手入れする時間も5分くらいで終わってしまう。ちょっと物足りなさは感じるが、こういうのは物足りないくらいがちょうどいい。

購入して1年が経った。平日は自宅で仕事をしており、かつ身近な決済はスマホで済ませてしまうので持ち出す機会はあまり少ないので、そこまでの経年変化感はない。とはいえ、新品のときよりはテカり感が出てきたように思う。ところどころ引っかき傷みたいなのがあるのもいい。

2年、3年...と使い続けると少しずつ質感が変わっていくだろうから、今からとても楽しみだ。だいたいのものは新品が最も価値が高いけれど、「自分で育てた革財布」は使えば使うほどにどんどん自分の中での価値が高まる。思い出みたいだ。思い出野郎Aチーム。言うてますけども。

基本的にメンテナンスセットを買って、たまーに手入れするだけでハードルはとても低いので、「なんの趣味もなくて困っている」という人にはぜひおすすめしたい。

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