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エアコンを買いたくなかった

エアコンを買いたくなかった

書斎にエアコンを付けた。

今の家に引っ越してきて4年。これまではデフォルトでリビングについてきたエアコン1台のみで家全体を冷やしていた。

リビングと書斎は離れており、1台のエアコンで空調管理するのは簡単ではない。そこでサーキュレーターを導入し、リビングの冷気を送り込むことでなんとか人が暮らすのに耐えられるだけの室温に保っていた。

これまでの3年間はそのようにして夏をなんとかやり過ごしてきたわけだが、どうやら今年の夏は訳が違った。暑すぎた。

サーキュレーターの風量をどれだけ強めても、ある一定の温度(28度くらい)からは下がらなくなる。そんな環境で仕事をしていると、頭がぼーっとしてくる。思考も回らない。なんとなく脳みそがもやもやして、重たくなる感じ。

あ!これ!たぶん、熱中症の初期のやつ!!!

そう、真夏の前半ほどの1〜2週間はおそらく軽度の熱中症にかかりながら日中仕事をしていた。

よくテレビのニュースで「熱中症は外にいるときだけでなく、家の中でも起きる」とは聞いていたが、まさにその当事者になっていた。

さすがにこれは仕事に支障が出るし、重症化したらやばいということで、ここらが年貢の納めどきか...ということで決意した。

「エアコン、買うか......」。

エアコンを買いたくなかった理由

大きく2つあって、1つは「これまでは大丈夫だったから」という理由。

「去年いけたんやから、今年もいけるやろ」的なテンションでなんとか逃げ切りを図ろうとしたが、今年に関してはがっちり両足首を掴まれて引き摺り込まれてしまった。大丈夫ではなかった。

もう一つは、これが実はメインの理由で、「なんかワクワクしないから」という理由。

30歳にもなってなんて幼稚な...と思われても仕方ないが、マジである。

なんといっても、エアコンの効能は完全に想像ができる。

部屋が任意の温度に冷えたり、暖かくなったりする。

エアコン本体代と設置費用合わせて10万円ほど払って、得られる効用があまりにはっきりと想像できすぎる。

最近、蓋が自動で開閉するゴミ箱を買ったが、こういう「導入した後に暮らしがどう変わるのかなかなか想像しがたいもの」を買うのが好き。これは結局大正解でした。

このワクワクのしなさ加減が、エアコンを書斎に設置をするのを躊躇わせてきたのである。

まあでもそんなことは「いやでも暑すぎるから」の一言で熱風と共に吹き飛んでいくほど、しょうもない理由であることに違いはなかった。


決断してからは早かった。

ネットでダイキンの最新モデルのエアコンを買い、「くらしのマーケット」で評判の良いエアコン取り付け業者に手配をお願いした。

エアコン本体と5年間の保証、取り付け工事でトータル93,000円。

そして、いまこのブログを冷え冷えで超快適になった書斎で書いている。

自由自在に部屋を冷やせるというのは、はっきり言って最高である。

もう、しきりに室温計をチェックして「暑いな...」と思うこともないだろうし、延長コードにつながったサーキュレーターに足をぶつけてイラッとすることもない。

そして、どうせ冬は暖かくなるんだろう。

エアコン、万歳。

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